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2009/10/28 (Wed)
愛憎
「あ、あ、ああぁぁあ……っ!!」
内部の感じる場所を指先で引っ掻き、口に含む充血して膨らんだ花芯をきつく啜り上げると、キラは背を撓らせて、高みへと上り詰めた。その姿を視界の隅で確認しながら、アスランはほくそ笑んだ。
愛液で濡れた口元を指で拭って、舌で舐め取った後、キラを跨ぐようにして膝立ちし、くたりと弛緩したその躰を見下ろす。
指技と舌技だけで、すでに二度も高められたキラは、虚ろな瞳でベッドの天蓋を見つめている。乱れた呼吸で上下する胸には無数の所有の証が散らされ、先ほどまで蹂躙されていた下肢はキラの愛液とアスランの唾液でしとどに濡れていて、その淫靡な姿にゴクリと唾を呑み込む。ズボンを押し上げる肉茎が脈を打って、更に張り詰めた。
アスランは最後まで身に纏っていたズボンの前を寛げると、キラに覆い被さった。
「キラ……」
耳元で甘く囁いて、耳朶にねっとりと舌を這わせながら、キラの太腿を撫でて割り開く。
「だめ……も…やぁ……」
キラが力の入らない腕を持ち上げて、アスランの秀麗な容姿からは想像もつかない、逞しい胸を押し返した。
(可愛いね、キラ……。そんな弱い力じゃ、抵抗のうちに入らないよ?)
くすりと笑って、アスランはキラの眦にキスをした。
こんな状態で、今更、逃がしてあげられるはずがない――――……。
「駄目だよ、止めてあげない。キラだけ気持ちよくなって、ズルイだろ? 俺もキラの中で気持ちよくなりたい」
吸いすぎて真っ赤に熟れた唇に貪るように口づけ、キラの意識を逸らしながら、指で花弁を広げ、怒張した肉茎を愛液でぬかるんだ入り口に押し当てた。先端を含ませた途端、ぴくっとキラが反応して、アスランを飲み込もうとそこが収縮し始める。
口では駄目だ嫌だと否定しながら、キラもアスランを欲しがっている。
「キラ、挿れるよ」
「あ……あ……」
内部の蠕動に煽られ、暴走しそうになる欲望を抑えながら、アスランはゆっくりと腰を進めた。
キラに己を刻み付けるように……。
愛液でたっぷり濡れたキラの中が、肥大した雄に吸い付くように蠢く。柔らかく包み込むような内部が気持ちいい、とアスランは感嘆の息をついた。
久しぶりのその感覚に陶酔し、キラの豊かな胸の谷間に顔を埋めた。このまま腹上死なんてものいいかな、と物騒なことを考えながら、やはりキラを残しては逝けない、と自嘲する。
すると、いつまでも動かないアスランに焦れたのか、キラの腰がもどかしげに揺れ始めた。
「んっ…アス、ラン……」
「どうしたの、キラ?」
キラから身を浮かせて、彼女の顔を覗き込んだ。涙で潤んだ瞳に欲情の色が浮かんでいるのに気付く。遅効性の催淫剤が効き始めた証拠だ。それなのにこんなことを聞くのは、自分から離れようとしたキラへのお仕置きだった。
いつもキラの周りの人間に嫉妬するのはアスランだけで、キラは二人の未来の行く末を悲観しているようだった。
どこにでもある一般的な家庭に生まれ育ったキラが、プラント最高評議会国防委員長の子息であるアスランの立場に遠慮して、恋人以上の関係を望んでいないことは知っていたが、それでもアスランはその地位を捨ててでもキラと生涯を共にする気でいた。そして、いつかキラがそれに気付いて、自ら歩み寄ってくれることを気長に待つつもりでもいた。
しかし、それももう限界だった。
たった紙切れ一枚で、自分から逃れようとしたキラが許せなかった。と同時に、キラが二度と自分から離れないように強靭な足枷を嵌めてしまおうと、アスランは決心したのだ。
「ぁ…アス…」
「ん?」
「ね、うご…てぇ……アス、ラ…もっ…と、ほし…ぃの…」
普段では聞けない、キラの可愛いお強請りに、ぞくりと快感が這い上がる。
もう、これだけで達してしまいそうだ。
「いいよ、キラ。いっぱいあげる」
キラの頬に優しく口づけて、その細腰を掴むと、腰を大きく引いて、奥まで突き上げた。
「ひゃんっ!!」
仰け反って顕わになった白い首筋に噛み付くように口づけて、新たな深紅の華を咲かせながら、何度も奥を穿つ。身を捩って、快感から逃れようとするキラの腰を押さえ付け、欲望のまま腰を振った。
アスランが慈しんできたキラの豊満な乳房が、律動に合わせて上下に揺れるのを目で愉しんだ後、それを右手で掴んで、硬く尖った乳首に唇を寄せた。口に含んで、舌で捏ね回し、音を立てて吸引すると、キラの中が新しい蜜で溢れ返り、更に滑りが良くなる。
反対側の乳房にも同じように愛撫を施して、内側の快楽のポイントを擦るように抽挿しながら、最奥の子宮口を先端で突くと、楔がきゅうと締め付けられて、堪らない快感を与えてくれた。
「あ…やっ……ど…しよ…っ」
「ん? どうしたの、キラ?」
「いい…の……きもち…い…よぉ…」
淫らに腰をくねらせて、喘ぐキラの妖艶な姿にアスランは思わずうっとりと魅入った。
普段は可憐な少女のようなキラが、アスランに抱かれるときだけ妖艶な娼婦のようになるなんて、誰が想像するだろう。
こんな風にキラを乱すことができるのは、アスランだけの特権だった。
「そっか。キラはいっぱい奥を突かれて、気持ちよくなっちゃったんだね」
キラは愉悦の涙を浮かべて、何度も頷いた。
「じゃあ、もっと気持ちよくなろうね」
アスランはキラの片足を担ぎ上げると、より深く、中を抉るように攻め立てた。
「あ…あっ! アス…アスランッ!」
すると、紫玉の瞳をとろんと潤ませたキラが、アスランに向かって手を伸ばす。キスを強請っているのだと気付き、アスランは相好を崩した。
「キラ、可愛い……」
アスランは伸ばされたキラの手を取って、指先に口づけた。
そして、担いでいた足を下ろして、キラを再び仰向けに横たえると、望みどおり、喘ぎすぎて少し乾いたキラの唇を自分のそれで覆い、舌を深く差し入れた。互いの舌を絡ませ合えば、キラがアスランの背に腕を回して、抱き着く。その可愛い仕草に煽れて、キラの腰をしっかりと抱き寄せたアスランは、奥を貫いたまま腰をグラインドし、内部を撹拌するように刺激を与えた。
「んっ…んんっ……ふっ…」
夢中でキラの口内を蹂躙し、熱い吐息を分け合っていると、繋がっている二つの場所からどろどろに溶け合ってしまったような錯覚に陥る。アスランがキラを一番感じられる瞬間でもあった。
静かに口づけを解くと、繋がっていた証の糸がぷつりと途切れた。それを名残惜しげに見つめて、アスランはキラと自分を結ぶもう一つの場所を攻め立てた。
「あっ…はん! アスランッ、好き……すきぃ!!」
眉間に皺を寄せて、苦悶の表情を浮かべたキラに、熱に浮かされたように何度も自分の名を呼ばれ、『好き』と叫ばれて、嬉しさのあまり、中に埋め込んだ自身がどくんと脈打ち、質量を増す。
「愛してるよ――キラ」
アスランは腹に力を込めて、キラを激しく突き上げた。
肌のぶつかり合う音と、中を蹂躙する淫らな水音と、キラの嬌声が広い室内に響く。背中にちりっと甘い痛みが走った。キラの太腿を限界まで押し広げて、キラの中を穿つスピードを上げながら、散々嬲って剥き出しになった花芯を右手の親指の腹でくりくりと弄り、キラを絶頂へと導く。
「やっ…あぁっ…アス…もぉっ…っちゃう!!」
「ん…いい、よ…俺も…出そ…だっ」
限界まで張り詰めた雄を入り口付近まで引き抜き、最奥めがけて一気に突き入れる。
「あぁーーーーーっ!!」
悲鳴のような嬌声を上げたキラの中がアスランを引き絞り、射精を促された。
「…くっ!」
低く呻いて、躰を小さく痙攣させるキラを抱き締め、ぶるっと身を震わせると、アスランは先端を子宮口に押し付け、そこに熱を注ぎ込んだ。入りきらなかった白濁液がキラの愛液と共に溢れ出て、シーツに染みを作るのも構わず、アスランは最後の一滴を搾り出すまで、ゆるゆると腰を動かし続けた。
五度目の絶頂――あくまでアスランの回数――で、キラは体力の限界から意識を途切れさせた。
アスランはその躰をベッドに横たえ、労わるように静かに抱き締めた。しばらく繋がったまま、キラの指通りのいい長い鳶色の髪を梳いて、情事の余韻を愉しんだ後、静かに自身を引き抜く。その刺激にも甘い吐息を漏らすキラを愛しく思いながら、簡単に自分の後始末をして、ガウンを羽織ると、キラの躰にシーツを被せた。
そして、ベッドを降り、部屋に備え付けられたビジフォンで、ある人物へ通信を入れた。
直通で回線を繋ぐと、相手はアスランの顔を目にした途端、普段は厳格さを漂わせる表情を僅かに和らげた。
『アスランか。どうした』
「キラ・ヤマトの件ですが、今日、無事保護しました。ご報告を、と思いまして……」
『そうか、ご苦労だったな。それで首尾は?』
「上々です。キラの月経周期に狂いがなければ、今日が排卵日なのは間違いありません。これで十ヵ月後には『お祖父さん』と呼ばれるようになりますよ、父上」
アスランの、悪戯が成功した子どものような自慢げな口調に、彼の父――パトリックが苦笑した。
『ただの勘にしては、やけに自信がありそうだな』
「父上、“勘”ではありません。“確信”です」
そう、これは勘などではない。
何を根拠にと問われれば返答に困るが、十ヵ月後には間違いなくキラの胎内からアスランの血を受け継ぐ赤子が生まれる。――それは、確定された未来だった。
「お前がそう言うのなら、問題はないだろう。ただ、お前のような男に愛されるあの子が不憫ではあるがな」
結婚以前から母親同士が懇意にしていた経緯もあり、アスランと同じ年月分、見守ってきたキラに対し心底同情するようにため息をつく。そこには、仕事上の関係や亡くなったキラの両親に代わって後見人を務めてきたことを抜きにした父性愛ともとれる愛情が、多分に含まれているとアスランは感じた。
『まぁ、とにかく。彼女は義理とはいえ私の娘になるのだし、今後もZAFTのために尽力してもらわねばならないのだから、あまり無体なことはするなよ』
「わかっています」
キラが二度と自分から逃げようなどと思わなければ、という言葉を呑み込んで、アスランは通信を切った。
それから、キラの眠るベッドに戻ると、アスランは何度も精子を注ぎ込んだキラの腹部をシーツの上から優しく撫で、受精の瞬間を感じ取るかのように瞼を閉じて、くつりと嗤った。そして、徐にキラの腹部に口づけ、頬を寄せた。
「早く、生まれておいで」
まだ育まれてもいない我が子に小さく呼び掛けて、アスランは薄っすらと笑みを浮かべた。
生まれてくる我が子はアスランとキラを繋ぐ鎖となり、キラを自分の許へ留める足枷となる。
親の愛情を欲する、十歳にも満たない幼少の頃に両親を不慮の事故で亡くしたキラだから、胎内で命が芽生えてしまえば、それを捨てることなどできないだろう。ましてや、アスランとの子であるなら尚更だ。
そうして、それを理由に自分はキラを妻に娶ればいい。
「――父上の言うとおり、俺は最低な男かもしれないな」
自嘲めいた呟きを零し、妊娠の結果――アスランの確信は医学的根拠がないため――が出るまで、どうやってキラを縛り付けておこうかと思案する。が、妙案が浮かぶよりも早く、部屋の淫蕩な空気が乱された。
「覗き見とはなかなかいい趣味だな、ミーア」
先ほどまでキラに向けていた熱情を一片も見せず、アスランは冷たく言い放った。
血の気の引いた青白い顔のミーアが、ぎりぎりと歯軋りし、寝室の入り口に立っていた。彼女の握られた拳は、怒りのあまり震えている。
やっと見つけたキラとの久しぶりの逢瀬であるから、誰が来ても追い返せと家の者に命じておいたので、大方、不躾にもアポイントもなしにアスランを訊ねて来て、来客があるという執事の言い分も聞かず、勝手に上がり込んだのだろう。
そして、扉の隙間からアスランとキラの情事を垣間見て、出るに出られなくなったというところか。
(それはそれで、こちらとしても好都合だ)
ミーアの厚かましい好意にはウンザリしていたし、これを機にいい加減諦めてくれれば、お互いこれ以上不快な思いをしなくてもすむ。
お互い――などと取って付けたようなお為ごかしな言葉も、その実、アスランのためでしかないのは明白だった。
「――なんで……どうして!」
「静かにしてくれないか。キラが起きる」
アスランは鋭い眼つきでミーアを一瞥し、興味が失せたように再びキラに視線を戻す。キラを見つめるその瞳は愛しげに細められ、頬を撫でる手つきも優しい。
「どうして……っ。アナタ、アタシとお見合いしたでしょ!? そんな何も持たない子より、アタシのほうがずっとアスランの力になれるのにっ!!」
アスランはキラを侮辱され、不快も顕わに眉根を寄せた。
「だから何だ。俺は『一度だけそういう場を設けてやってほしい』と頼まれたから、君のお父上の顔を立てて仕方なく会っただけだ。縁談を進める気なんてなかったし、シーゲル様にもそのように伝えてあるはずだが」
「そ、それはわかってる。……でもっ!!」
穏便に済ませようとしたこちらの意図も気付かず、諦め悪く食い下がるミーアにアスランは侮蔑を込めた目を向けた。
こんなことがなければ、懇意にしているラクスの妹として、また、友人として親しく接することもできただろうが、アスランに縁談が持ち上がったことを示唆し、キラを排除しようとしたミーアには、もう怒りしか湧かない。
例え、その情報に誤りがあったとしても、アスランに良縁が舞い込めば、キラが自分から離れていくことは容易く想像できたから、この話が立ち消えるまで敢えて伏せていたのに余計なことをしてくれたものだ。
おかげで久しぶりに取れた一週間の長期休暇をキラの捜索のために費やす羽目になり、アスランの愛情を疑ったキラに対する憤りと長期間の禁欲を強いられた反動で、キラを失神するまで抱き潰してしまった。
「――ミーア、君は自分が仕出かしたことの重大さを、まだわかっていないみたいだな」
「どういうこと……?」
普段は一市民として暮らしているキラのもう一つの顔は、評議会と軍上層部しか知り得ない機密事項だ。これほど厳重な緘口令が布かれているのは、偏にキラの身の安全を守るためだった。
この話を父親が持ってきたときにその場にいたから知り得た情報であり、本来ならば一軍人でしかないアスランには、キラの恋人や後見人の息子という立場があったとしても知ることはできなかったはずだ。
だから、評議会議長の娘とはいえ、ミーアがその機密事項に触れることは許されることではなかったが、彼女にはそれを知る義務がある。そして、自分が犯した罪の重さを、その身を以って知ればいい。
「『ヴィア・ヒビキ』の正体はキラだ」
「え……何、言ってるの?」
ミーアが困惑するのも当然だと思った。
ヴィア・ヒビキは軍籍こそないものの、ZAFTのマザーシステムや戦艦、MSのOSの開発に携わる天才フリープログラマーとして有名だ。その彼女がキラだとは一見信じ難い。
「ちょっと待ってよ。アタシ、彼女に会ったことがあるけど、三十歳くらいの女の人だったわ!」
「あぁ、君の会った『ヴィア・ヒビキ』はキラの代理人だよ」
公の場では、アスランが用意した女性がキラの代わりにすべての交渉に当たっている。一般市民としてのキラの生活を守ることが、キラに軍のシステム開発を手伝わせる条件だったのだ。
「ヴィア・ヒビキの正体を知らなかったとはいえ、君はキラにありもしない事実を告げ、キラを追い込み、俺の前から姿を消し去るように仕向けた。そのおかげで、軍や評議会は大混乱だったよ」
キラは新しいMSの開発に携わっていたから、彼らはキラの突然の失踪に慌てたはずだ。しかし、キラの素性を明かせないことが表立った捜索をできない理由となり、その任をアスランが引き受けることになったのだ。
プラント随一のプログラマーであり、ハッカーであるキラを、たった一週間で探し出せたのは奇跡という他ないだろう。
「このことは、評議会や軍には包み隠さず報告してある。もちろん、君のお父上も知ってるよ」
「……ア、アスランッ…あの…アタシ……っ」
やっと事の重大さに気付き、震え始めたミーアを、アスランは冷笑を浮かべ、慰めの言葉一つ口にすることなく眺めていた。そして、ビジフォンでミーアを屋敷の外へ連れ出すように指示した後、駆け付けたザラ家の使用人に連れて行かれるミーアに、アスランは声を掛けた。
「そういえば、議長閣下は君の愚かな行いを、酷く嘆いていらっしゃったよ」
振り向いたミーアの蒼白な顔に満足して、アスランは扉が閉まるのを確認することなく、あどけない寝顔を晒すキラの唇に縛めの口づけを落とした。
「あぁ、そうだ。キラの妊娠が確定するまで、俺が傍にいればいいんじゃないか」
キラを縛り付けるための妙案に「二ヵ月後が愉しみだ」とほくそ笑んで、アスランはキラを腕に抱き込み、一ヶ月と一週間ぶりの安らかな眠りに就いたのだった。
一ヶ月の任務から戻ってみれば、大勢のマスコミ関係者に囲まれて、訳もわからず「ロイヤルカップルの誕生だ」と騒ぎ立てられた。そして、追い討ちを掛けるように愛する恋人が、『さようなら、お幸せに』とメモを残して姿を消し、懇意にしていた歌姫に謝られた瞬間、アスランはすべてを悟った。
物心ついたときから、彼女だけを愛し、守り、将来は夫婦として死が二人を分かつその日まで寄り添っていくのだと当然のように思っていたし、彼女と心を通わせてからというもの、幾度となく愛の言葉を囁いたのに、それがまったく伝わっていなかったのだと知って、酷く裏切られた気分だった。
ザラ家の総力を挙げて探し出した彼女は別れの言葉しか口にせず、終いには興奮して手が付けられない状態になり、鎮静剤を打つ羽目になった。
ベッドの上で穏やかに眠る彼女を見下ろして、アスランはサイドテーブルの引き出しから小瓶を取り出した。蓋を開けて、白い錠剤を一つ取り出すと、彼女の口に押し込み、口移しで水を飲ませて、それを無理矢理嚥下させた。
そして、彼女が目覚めるのを、昏い笑みを浮かべて待った。
「誰よりも愛しくて、大好きなキラ。俺から離れようなんて、絶対に許さない――――……!」
物心ついたときから、彼女だけを愛し、守り、将来は夫婦として死が二人を分かつその日まで寄り添っていくのだと当然のように思っていたし、彼女と心を通わせてからというもの、幾度となく愛の言葉を囁いたのに、それがまったく伝わっていなかったのだと知って、酷く裏切られた気分だった。
ザラ家の総力を挙げて探し出した彼女は別れの言葉しか口にせず、終いには興奮して手が付けられない状態になり、鎮静剤を打つ羽目になった。
ベッドの上で穏やかに眠る彼女を見下ろして、アスランはサイドテーブルの引き出しから小瓶を取り出した。蓋を開けて、白い錠剤を一つ取り出すと、彼女の口に押し込み、口移しで水を飲ませて、それを無理矢理嚥下させた。
そして、彼女が目覚めるのを、昏い笑みを浮かべて待った。
「誰よりも愛しくて、大好きなキラ。俺から離れようなんて、絶対に許さない――――……!」
愛憎
「あ、あ、ああぁぁあ……っ!!」
内部の感じる場所を指先で引っ掻き、口に含む充血して膨らんだ花芯をきつく啜り上げると、キラは背を撓らせて、高みへと上り詰めた。その姿を視界の隅で確認しながら、アスランはほくそ笑んだ。
愛液で濡れた口元を指で拭って、舌で舐め取った後、キラを跨ぐようにして膝立ちし、くたりと弛緩したその躰を見下ろす。
指技と舌技だけで、すでに二度も高められたキラは、虚ろな瞳でベッドの天蓋を見つめている。乱れた呼吸で上下する胸には無数の所有の証が散らされ、先ほどまで蹂躙されていた下肢はキラの愛液とアスランの唾液でしとどに濡れていて、その淫靡な姿にゴクリと唾を呑み込む。ズボンを押し上げる肉茎が脈を打って、更に張り詰めた。
アスランは最後まで身に纏っていたズボンの前を寛げると、キラに覆い被さった。
「キラ……」
耳元で甘く囁いて、耳朶にねっとりと舌を這わせながら、キラの太腿を撫でて割り開く。
「だめ……も…やぁ……」
キラが力の入らない腕を持ち上げて、アスランの秀麗な容姿からは想像もつかない、逞しい胸を押し返した。
(可愛いね、キラ……。そんな弱い力じゃ、抵抗のうちに入らないよ?)
くすりと笑って、アスランはキラの眦にキスをした。
こんな状態で、今更、逃がしてあげられるはずがない――――……。
「駄目だよ、止めてあげない。キラだけ気持ちよくなって、ズルイだろ? 俺もキラの中で気持ちよくなりたい」
吸いすぎて真っ赤に熟れた唇に貪るように口づけ、キラの意識を逸らしながら、指で花弁を広げ、怒張した肉茎を愛液でぬかるんだ入り口に押し当てた。先端を含ませた途端、ぴくっとキラが反応して、アスランを飲み込もうとそこが収縮し始める。
口では駄目だ嫌だと否定しながら、キラもアスランを欲しがっている。
「キラ、挿れるよ」
「あ……あ……」
内部の蠕動に煽られ、暴走しそうになる欲望を抑えながら、アスランはゆっくりと腰を進めた。
キラに己を刻み付けるように……。
愛液でたっぷり濡れたキラの中が、肥大した雄に吸い付くように蠢く。柔らかく包み込むような内部が気持ちいい、とアスランは感嘆の息をついた。
久しぶりのその感覚に陶酔し、キラの豊かな胸の谷間に顔を埋めた。このまま腹上死なんてものいいかな、と物騒なことを考えながら、やはりキラを残しては逝けない、と自嘲する。
すると、いつまでも動かないアスランに焦れたのか、キラの腰がもどかしげに揺れ始めた。
「んっ…アス、ラン……」
「どうしたの、キラ?」
キラから身を浮かせて、彼女の顔を覗き込んだ。涙で潤んだ瞳に欲情の色が浮かんでいるのに気付く。遅効性の催淫剤が効き始めた証拠だ。それなのにこんなことを聞くのは、自分から離れようとしたキラへのお仕置きだった。
いつもキラの周りの人間に嫉妬するのはアスランだけで、キラは二人の未来の行く末を悲観しているようだった。
どこにでもある一般的な家庭に生まれ育ったキラが、プラント最高評議会国防委員長の子息であるアスランの立場に遠慮して、恋人以上の関係を望んでいないことは知っていたが、それでもアスランはその地位を捨ててでもキラと生涯を共にする気でいた。そして、いつかキラがそれに気付いて、自ら歩み寄ってくれることを気長に待つつもりでもいた。
しかし、それももう限界だった。
たった紙切れ一枚で、自分から逃れようとしたキラが許せなかった。と同時に、キラが二度と自分から離れないように強靭な足枷を嵌めてしまおうと、アスランは決心したのだ。
「ぁ…アス…」
「ん?」
「ね、うご…てぇ……アス、ラ…もっ…と、ほし…ぃの…」
普段では聞けない、キラの可愛いお強請りに、ぞくりと快感が這い上がる。
もう、これだけで達してしまいそうだ。
「いいよ、キラ。いっぱいあげる」
キラの頬に優しく口づけて、その細腰を掴むと、腰を大きく引いて、奥まで突き上げた。
「ひゃんっ!!」
仰け反って顕わになった白い首筋に噛み付くように口づけて、新たな深紅の華を咲かせながら、何度も奥を穿つ。身を捩って、快感から逃れようとするキラの腰を押さえ付け、欲望のまま腰を振った。
アスランが慈しんできたキラの豊満な乳房が、律動に合わせて上下に揺れるのを目で愉しんだ後、それを右手で掴んで、硬く尖った乳首に唇を寄せた。口に含んで、舌で捏ね回し、音を立てて吸引すると、キラの中が新しい蜜で溢れ返り、更に滑りが良くなる。
反対側の乳房にも同じように愛撫を施して、内側の快楽のポイントを擦るように抽挿しながら、最奥の子宮口を先端で突くと、楔がきゅうと締め付けられて、堪らない快感を与えてくれた。
「あ…やっ……ど…しよ…っ」
「ん? どうしたの、キラ?」
「いい…の……きもち…い…よぉ…」
淫らに腰をくねらせて、喘ぐキラの妖艶な姿にアスランは思わずうっとりと魅入った。
普段は可憐な少女のようなキラが、アスランに抱かれるときだけ妖艶な娼婦のようになるなんて、誰が想像するだろう。
こんな風にキラを乱すことができるのは、アスランだけの特権だった。
「そっか。キラはいっぱい奥を突かれて、気持ちよくなっちゃったんだね」
キラは愉悦の涙を浮かべて、何度も頷いた。
「じゃあ、もっと気持ちよくなろうね」
アスランはキラの片足を担ぎ上げると、より深く、中を抉るように攻め立てた。
「あ…あっ! アス…アスランッ!」
すると、紫玉の瞳をとろんと潤ませたキラが、アスランに向かって手を伸ばす。キスを強請っているのだと気付き、アスランは相好を崩した。
「キラ、可愛い……」
アスランは伸ばされたキラの手を取って、指先に口づけた。
そして、担いでいた足を下ろして、キラを再び仰向けに横たえると、望みどおり、喘ぎすぎて少し乾いたキラの唇を自分のそれで覆い、舌を深く差し入れた。互いの舌を絡ませ合えば、キラがアスランの背に腕を回して、抱き着く。その可愛い仕草に煽れて、キラの腰をしっかりと抱き寄せたアスランは、奥を貫いたまま腰をグラインドし、内部を撹拌するように刺激を与えた。
「んっ…んんっ……ふっ…」
夢中でキラの口内を蹂躙し、熱い吐息を分け合っていると、繋がっている二つの場所からどろどろに溶け合ってしまったような錯覚に陥る。アスランがキラを一番感じられる瞬間でもあった。
静かに口づけを解くと、繋がっていた証の糸がぷつりと途切れた。それを名残惜しげに見つめて、アスランはキラと自分を結ぶもう一つの場所を攻め立てた。
「あっ…はん! アスランッ、好き……すきぃ!!」
眉間に皺を寄せて、苦悶の表情を浮かべたキラに、熱に浮かされたように何度も自分の名を呼ばれ、『好き』と叫ばれて、嬉しさのあまり、中に埋め込んだ自身がどくんと脈打ち、質量を増す。
「愛してるよ――キラ」
アスランは腹に力を込めて、キラを激しく突き上げた。
肌のぶつかり合う音と、中を蹂躙する淫らな水音と、キラの嬌声が広い室内に響く。背中にちりっと甘い痛みが走った。キラの太腿を限界まで押し広げて、キラの中を穿つスピードを上げながら、散々嬲って剥き出しになった花芯を右手の親指の腹でくりくりと弄り、キラを絶頂へと導く。
「やっ…あぁっ…アス…もぉっ…っちゃう!!」
「ん…いい、よ…俺も…出そ…だっ」
限界まで張り詰めた雄を入り口付近まで引き抜き、最奥めがけて一気に突き入れる。
「あぁーーーーーっ!!」
悲鳴のような嬌声を上げたキラの中がアスランを引き絞り、射精を促された。
「…くっ!」
低く呻いて、躰を小さく痙攣させるキラを抱き締め、ぶるっと身を震わせると、アスランは先端を子宮口に押し付け、そこに熱を注ぎ込んだ。入りきらなかった白濁液がキラの愛液と共に溢れ出て、シーツに染みを作るのも構わず、アスランは最後の一滴を搾り出すまで、ゆるゆると腰を動かし続けた。
五度目の絶頂――あくまでアスランの回数――で、キラは体力の限界から意識を途切れさせた。
アスランはその躰をベッドに横たえ、労わるように静かに抱き締めた。しばらく繋がったまま、キラの指通りのいい長い鳶色の髪を梳いて、情事の余韻を愉しんだ後、静かに自身を引き抜く。その刺激にも甘い吐息を漏らすキラを愛しく思いながら、簡単に自分の後始末をして、ガウンを羽織ると、キラの躰にシーツを被せた。
そして、ベッドを降り、部屋に備え付けられたビジフォンで、ある人物へ通信を入れた。
直通で回線を繋ぐと、相手はアスランの顔を目にした途端、普段は厳格さを漂わせる表情を僅かに和らげた。
『アスランか。どうした』
「キラ・ヤマトの件ですが、今日、無事保護しました。ご報告を、と思いまして……」
『そうか、ご苦労だったな。それで首尾は?』
「上々です。キラの月経周期に狂いがなければ、今日が排卵日なのは間違いありません。これで十ヵ月後には『お祖父さん』と呼ばれるようになりますよ、父上」
アスランの、悪戯が成功した子どものような自慢げな口調に、彼の父――パトリックが苦笑した。
『ただの勘にしては、やけに自信がありそうだな』
「父上、“勘”ではありません。“確信”です」
そう、これは勘などではない。
何を根拠にと問われれば返答に困るが、十ヵ月後には間違いなくキラの胎内からアスランの血を受け継ぐ赤子が生まれる。――それは、確定された未来だった。
「お前がそう言うのなら、問題はないだろう。ただ、お前のような男に愛されるあの子が不憫ではあるがな」
結婚以前から母親同士が懇意にしていた経緯もあり、アスランと同じ年月分、見守ってきたキラに対し心底同情するようにため息をつく。そこには、仕事上の関係や亡くなったキラの両親に代わって後見人を務めてきたことを抜きにした父性愛ともとれる愛情が、多分に含まれているとアスランは感じた。
『まぁ、とにかく。彼女は義理とはいえ私の娘になるのだし、今後もZAFTのために尽力してもらわねばならないのだから、あまり無体なことはするなよ』
「わかっています」
キラが二度と自分から逃げようなどと思わなければ、という言葉を呑み込んで、アスランは通信を切った。
それから、キラの眠るベッドに戻ると、アスランは何度も精子を注ぎ込んだキラの腹部をシーツの上から優しく撫で、受精の瞬間を感じ取るかのように瞼を閉じて、くつりと嗤った。そして、徐にキラの腹部に口づけ、頬を寄せた。
「早く、生まれておいで」
まだ育まれてもいない我が子に小さく呼び掛けて、アスランは薄っすらと笑みを浮かべた。
生まれてくる我が子はアスランとキラを繋ぐ鎖となり、キラを自分の許へ留める足枷となる。
親の愛情を欲する、十歳にも満たない幼少の頃に両親を不慮の事故で亡くしたキラだから、胎内で命が芽生えてしまえば、それを捨てることなどできないだろう。ましてや、アスランとの子であるなら尚更だ。
そうして、それを理由に自分はキラを妻に娶ればいい。
「――父上の言うとおり、俺は最低な男かもしれないな」
自嘲めいた呟きを零し、妊娠の結果――アスランの確信は医学的根拠がないため――が出るまで、どうやってキラを縛り付けておこうかと思案する。が、妙案が浮かぶよりも早く、部屋の淫蕩な空気が乱された。
「覗き見とはなかなかいい趣味だな、ミーア」
先ほどまでキラに向けていた熱情を一片も見せず、アスランは冷たく言い放った。
血の気の引いた青白い顔のミーアが、ぎりぎりと歯軋りし、寝室の入り口に立っていた。彼女の握られた拳は、怒りのあまり震えている。
やっと見つけたキラとの久しぶりの逢瀬であるから、誰が来ても追い返せと家の者に命じておいたので、大方、不躾にもアポイントもなしにアスランを訊ねて来て、来客があるという執事の言い分も聞かず、勝手に上がり込んだのだろう。
そして、扉の隙間からアスランとキラの情事を垣間見て、出るに出られなくなったというところか。
(それはそれで、こちらとしても好都合だ)
ミーアの厚かましい好意にはウンザリしていたし、これを機にいい加減諦めてくれれば、お互いこれ以上不快な思いをしなくてもすむ。
お互い――などと取って付けたようなお為ごかしな言葉も、その実、アスランのためでしかないのは明白だった。
「――なんで……どうして!」
「静かにしてくれないか。キラが起きる」
アスランは鋭い眼つきでミーアを一瞥し、興味が失せたように再びキラに視線を戻す。キラを見つめるその瞳は愛しげに細められ、頬を撫でる手つきも優しい。
「どうして……っ。アナタ、アタシとお見合いしたでしょ!? そんな何も持たない子より、アタシのほうがずっとアスランの力になれるのにっ!!」
アスランはキラを侮辱され、不快も顕わに眉根を寄せた。
「だから何だ。俺は『一度だけそういう場を設けてやってほしい』と頼まれたから、君のお父上の顔を立てて仕方なく会っただけだ。縁談を進める気なんてなかったし、シーゲル様にもそのように伝えてあるはずだが」
「そ、それはわかってる。……でもっ!!」
穏便に済ませようとしたこちらの意図も気付かず、諦め悪く食い下がるミーアにアスランは侮蔑を込めた目を向けた。
こんなことがなければ、懇意にしているラクスの妹として、また、友人として親しく接することもできただろうが、アスランに縁談が持ち上がったことを示唆し、キラを排除しようとしたミーアには、もう怒りしか湧かない。
例え、その情報に誤りがあったとしても、アスランに良縁が舞い込めば、キラが自分から離れていくことは容易く想像できたから、この話が立ち消えるまで敢えて伏せていたのに余計なことをしてくれたものだ。
おかげで久しぶりに取れた一週間の長期休暇をキラの捜索のために費やす羽目になり、アスランの愛情を疑ったキラに対する憤りと長期間の禁欲を強いられた反動で、キラを失神するまで抱き潰してしまった。
「――ミーア、君は自分が仕出かしたことの重大さを、まだわかっていないみたいだな」
「どういうこと……?」
普段は一市民として暮らしているキラのもう一つの顔は、評議会と軍上層部しか知り得ない機密事項だ。これほど厳重な緘口令が布かれているのは、偏にキラの身の安全を守るためだった。
この話を父親が持ってきたときにその場にいたから知り得た情報であり、本来ならば一軍人でしかないアスランには、キラの恋人や後見人の息子という立場があったとしても知ることはできなかったはずだ。
だから、評議会議長の娘とはいえ、ミーアがその機密事項に触れることは許されることではなかったが、彼女にはそれを知る義務がある。そして、自分が犯した罪の重さを、その身を以って知ればいい。
「『ヴィア・ヒビキ』の正体はキラだ」
「え……何、言ってるの?」
ミーアが困惑するのも当然だと思った。
ヴィア・ヒビキは軍籍こそないものの、ZAFTのマザーシステムや戦艦、MSのOSの開発に携わる天才フリープログラマーとして有名だ。その彼女がキラだとは一見信じ難い。
「ちょっと待ってよ。アタシ、彼女に会ったことがあるけど、三十歳くらいの女の人だったわ!」
「あぁ、君の会った『ヴィア・ヒビキ』はキラの代理人だよ」
公の場では、アスランが用意した女性がキラの代わりにすべての交渉に当たっている。一般市民としてのキラの生活を守ることが、キラに軍のシステム開発を手伝わせる条件だったのだ。
「ヴィア・ヒビキの正体を知らなかったとはいえ、君はキラにありもしない事実を告げ、キラを追い込み、俺の前から姿を消し去るように仕向けた。そのおかげで、軍や評議会は大混乱だったよ」
キラは新しいMSの開発に携わっていたから、彼らはキラの突然の失踪に慌てたはずだ。しかし、キラの素性を明かせないことが表立った捜索をできない理由となり、その任をアスランが引き受けることになったのだ。
プラント随一のプログラマーであり、ハッカーであるキラを、たった一週間で探し出せたのは奇跡という他ないだろう。
「このことは、評議会や軍には包み隠さず報告してある。もちろん、君のお父上も知ってるよ」
「……ア、アスランッ…あの…アタシ……っ」
やっと事の重大さに気付き、震え始めたミーアを、アスランは冷笑を浮かべ、慰めの言葉一つ口にすることなく眺めていた。そして、ビジフォンでミーアを屋敷の外へ連れ出すように指示した後、駆け付けたザラ家の使用人に連れて行かれるミーアに、アスランは声を掛けた。
「そういえば、議長閣下は君の愚かな行いを、酷く嘆いていらっしゃったよ」
振り向いたミーアの蒼白な顔に満足して、アスランは扉が閉まるのを確認することなく、あどけない寝顔を晒すキラの唇に縛めの口づけを落とした。
「あぁ、そうだ。キラの妊娠が確定するまで、俺が傍にいればいいんじゃないか」
キラを縛り付けるための妙案に「二ヵ月後が愉しみだ」とほくそ笑んで、アスランはキラを腕に抱き込み、一ヶ月と一週間ぶりの安らかな眠りに就いたのだった。
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神里 美羽
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女性
趣味:
読書・カラオケ・妄想
自己紹介:
日々、アスキラとロク刹の妄想に精を出す腐女子です。
ロク刹は年の差カッポー好きの神里のツボを激しく突きまくりで、最早、瀕死状態。
アスキラはキラが可愛ければ何でもオッケーで、アスランはそんなキラを甘やかしてればいいと思います。
そんな私ですが、末永くお付き合いください。
ロク刹は年の差カッポー好きの神里のツボを激しく突きまくりで、最早、瀕死状態。
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