ロク刹第二弾は【ニルライ刹】。
せっちゃんとディランディズが同級生で幼馴染みです。
今回、神里はせっちゃんの制服姿を思い浮かべながら、せっせと書き上げました。
そして、ディランディズはそんなせっちゃんに悪戯する、羨ましい役所です。
タイトルでご想像の通り、肉食系男子はディランディズです。
ディランディズは単体だとヘタレだけど、二人揃うと肉食系になると思うのは、神里だけでしょうか?
ちなみに、巷では草食系男子が流行だそうですが、あのなよなよしいのはちといただけません。
かといって、やる気満々のギラギラした肉食系もどうかな、とも思うのです。
なので、神里と妹の間では現在“雑食系男子”を流行らせようかと思考中です。
どうでしょう?
この作品は性描写が含まれています。
ご注意ください。
電車の程よい振動が眠りを誘う。
通学に要する二十分は、刹那にとって貴重な睡眠時間だった。
恋人は肉食系男子
刹那は朝に弱い。
枕元に置いた五個の目覚まし時計が、けたたましく鳴り響いても動じないくらいには寝汚く、ついには隣に住む双子の幼馴染みが起こしに来るまで眠り続ける。
そして、寝ぼけながら制服に着替え、朝食を摂って、双子にせき立てられて家を出るのだが、やはり力尽きて電車の中で眠気に襲われる。
しかし、通勤ラッシュの人混みの中で、刹那は一度も押し潰されたことがない。
なぜなら、ナイトのような双子が刹那を守っているからだ。
三人が乗るのは、決まって一両目だ。
その真ん中のドアから車内に乗り込むと、ドア付近の壁にもたれ掛かる双子の兄ニールが、船を漕ぎ出した刹那を正面から抱き留める。背後には弟のライルが押し寄せる人波から刹那を守るようにバリケードを作る。その二人の間で、刹那はひとときの安らぎを手に入れるのだ。
小さく身動げば、二つの大きな手に頭を優しく撫でられて、心地良かった。
そうして、今日もいつものように温かい日常が始まるのだと、刹那は信じて疑わなかった。
――だが、その感触は突然やってきた。
青いチェックのプリーツスカートに隠された、刹那の外腿に何かが触れたのだ。深い眠りに入りかけていた刹那は、一瞬にして目を覚まし、辺りを窺った。
「どうした、刹那?」
頭二つ分ほど背の高いニールが、刹那の顔を覗き込む。そのときには、もうあの感触はなくなっていて、刹那は何でもないと首を振った。
「そうか? なら、もうちょっと寝てな」
ぽすん、とニールの胸元に頭を抱き寄せられて、彼の体温を感じているうちに、刹那は再びうとうとし始める。
ところが、先ほどは触れただけの感触が、今度は明確な意図を以て、刹那の腿をするりと撫で上げた。
「――ひぁぅ」
思わず、驚きが声になって飛び出して、刹那は慌てて口元を抑えた。
「せーつな、どうした?」
そんな可愛い声、出しちゃって、と背後のライルが楽しそうにくつくつと笑う。
刹那は不埒な感触の犯人を、ぎろりと睨んだ。しかし、ライルは反省する様子も見せず、にやにやと笑みを浮かべている。
「おい、ライル」
後ろを睨み据えたままの刹那の頭上から、不機嫌そうなニールの声が聞こえる。刹那は彼がライルの魔の手から自分を守ってくれるものだと信じていた。――が。
「やるなら、もうちょっとうまくやれよ」
その言葉の意味が理解できなくて、反射的にニールを見上げれば、ライルと同じ顔がにやりと口角を吊り上げて、笑みを刻んでいた。
そのときになって、初めて二人の意図に気付いたところで、時すでに遅し。
二人から距離を取ろうと身体を離す間もなく、刹那はニールに腰を引き寄せられてしまった。
「ゃ……ニールッ」
身を捩れば、今度はライルが刹那の背中にぴたりと身体を密着させる。
「だーって、ずるいだろ? 俺たち、こんなにお前のこと、大切に大切に守ってんのに」
「だからさ、ご褒美、ちょーだい?」
左の耳朶を唇で食んだライルに囁かれ、右の耳元にちゅっと口吻けたニールに甘く強請られて、刹那は身を震わせた。
「ぃ……やだ…離せ…っ」
無駄だと知りつつ、抵抗を試みてみるが、「ダーメ」と声を揃えて却下された。
「今日、ここでご褒美もらうって決めてんの、俺たち」
「まぁ、ちゃんといつもみたいに気持ちよくしてやるから。な?」
普段はそれほどでもないのに、こんなときばかり気が合う双子を、刹那は恨めしく思った。
「刹那、もしかして期待してんのか? ほら、ここ、こんなに尖ってるぜ」
見事な連携プレーでプラジャーのホックを外され、スカートのウエストから引き抜かれたブラウスの内側に手を突っ込んだライルが、最近、育ち始めた胸の膨らみを揉みほぐしながら、耳元で笑う。
「あーあ、パンツもぐしょぐしょ。ホント、刹那はエロくて可愛いよなぁ」
愛液を含んだ下着越しにスリットをなぞりながら、二人を受け入れる入り口や敏感な肉芽を気紛れに弄るニールが、楽しそうに囁く。
「ぁ…っ……ぁ…」
男にしては長くて綺麗な二人の指で、上下の突起をくりくりと器用に弄られると、刹那の躯はそのたびにぴくぴくと揺れた。
必死に両手で口元を押さえても、洩れてしまう声はどうしようもなく、双子の手練手管に慣らされた躯は条件反射のように快感を甘受し始めてしまう。
「しー、静かにしないと気付かれちまうぞ」
「尻、突き出しちゃって。やーらしいなぁ」
どの口がそんなことを言うのかと、目の前にいるニールを睨み上げると、彼はくすりと笑った。
「まだ、そんな余裕あんだ?」
んじゃ、遠慮なく、とクロッチ部分をずらして、愛液の滴る媚肉に直接触れる。そして、割れ目に沿って、数回撫でた後、親指の腹で肉芽に刺激を与えながら、蜜口に指が挿入された。
「あっ……ん」
その瞬間、にゅぷと愛液が押し出されるような水音が聞こえて、刹那は恥ずかしさのあまり、ニールの胸元に顔を埋めた。
「あー、すっげ……。昨日も可愛がってやったからな。まだふっくらして、指に吸い付いてくる」
自分の躯の状況を実況中継されることほど、悪趣味なものはない。しかし、文句を言ってやろうにも、ニールの指に肉芽を嬲り続けられているこの状況では、口を開けば嬌声が洩れてしまいそうで、それもできなかった。
「あ、ずりぃぜ兄さん」
心底羨ましそうに言って、乳房を弄んでいたライルの指が尻の丸みに沿って降下し、ニールの指を銜えた同じ場所に押し込まれる。
「――んんっ」
男の骨張った指を四本も受け入れて、刹那の蜜壺は圧迫感を訴えた。
「ゃ……ん、あっ」
四本の指が、刹那の胎内でばらばらに蠢く。
思わず、漏れ出た声を唇を噛んで押し殺すと、口内にじんわりと鉄錆の味が広がる。口元を覆っていた両手は、崩れ落ちそうになる躯を支えるために、ニールに縋りついていて、すでにその用を足していなかったのだ。
「あ、バカ。唇噛むなって」
それに気がついたニールが、下唇に滲んだ血を舌で舐め取る。その感触に、刹那は躯を震わせた。
いつもみたいに口吻けてほしくて、そろりと舌を伸ばすと、ニールは焦らすようにちゅっと一度だけ唇に吸い付いて、離れていく。
どうしてだ、と瞳を潤ませながら訴えれば、ニールはひどく困惑した表情で苦笑した。
「ダメだぜ、刹那。それだけはダメなんだ」
そして、再び刹那の耳元に顔を寄せたニールが甘く囁いた。
「キスしたら、我慢できなくなるだろ」
平らで柔らかい刹那の腹部にニールの下半身が押し当てられて、その意味に気付く。制服のスラックスの前を押し上げるニールのものに、刹那は目を白黒させた。
「そんなに驚くなよ」
押し殺したような笑い声が前後から聞こえて、刹那はかぁっと顔に血の気を上らせた。
毎晩のように躯を重ね合う関係なのだから、彼らのものを見たのは一度や二度ではない。たまに強請られて、手で愛撫したり、口で舐めしゃぶったりしたこともあるから、その大きさも感触も知っている。
しかし、決して見慣れるものではない、と刹那は思うのだ。
「さすがに、こんなとこで挿れたりしねえって」
「ほら、俺の制服、噛んでいいから」
刹那が大人しくニールの制服を口に含むと、再び二人の指が蠢き始めた。
刹那の躯を刹那以上に熟知した指は、的確に快感を生む場所を刺激する。
ニールの指が鉤状に曲がって腹部の裏側を擦れば、ライルは指を根本まで埋め込んで奥壁をぐりぐりと抉る。思い出したように、ライルのもう片方の手が胸の突起を弄られると、蜜壺が二人の指をきゅっと締め付けて、悦びを伝えてしまう。
「んっんっ…ふ…っ」
少年二人に嬲られているこの状況を、誰かに見られているかもしれない。
下肢から響く、淫らな水音を聞かれているかもしれない。
その常にない緊張感が、刹那の興奮を煽った。ニールの片腕が刹那を支えていなければ、今にも崩れ落ちてしまいそうな快感だった。
にちゅにちゅと蜜壺を掻き回す音が羞恥心を煽り、二人の指を甘く食む。
そうなれば、後はもう頭が真っ白になるような絶頂を迎えることしか考えられなくなる。
もっと太くて大きいもので、子宮を突き上げてほしいと切望してしまう。
刹那の躯は双子の手によって、そうなるように変えられたのだ。
「やっぱり、いつもと反応が違うな」
「ぎゅうぎゅう、締め付けてくる。もうすぐイきそうだ」
ナカを抜き差しされるスピードが上がると、瞑ったまぶたの裏がちかちかと点灯し始めた。
「刹那、イけよ」
「イっちまえ」
二人の言葉が合図のように、刹那の躯は頂点へと高められた。
「――――っ!」
ひくひくとナカが収縮している間も、二人の指はゆったりと律動を繰り返す。絶頂を長引かされているせいで、溢れた愛液が内腿を伝う感覚にさえ敏感に反応してしまう。
やがて、ちゅぷと卑猥な音を立てて指が抜かれると、刹那の膝ががくりと崩れ落ちる。それを寸でのところで、ニールに支えられた。
「大丈夫か?」
普段の刹那なら、心配するならこんなことするな、と怒鳴りそうなものだが、そんなことを考えられる余裕があるはずもなく、つい、こくんと頷いてしまう。
その途端、ふっと二人が微笑む気配がして、額とつむじに唇が落とされた。
「刹那、好きだぜ」
「愛してるよ、刹那」
耳元に囁かれる、セクシャルな声に躯の奥がきゅんと疼く。刹那は「……ぁ」と官能の吐息を漏らして、物欲しげに目の前のニールを見上げた。
「…にぃる…らいる……ほし…ぃ…」
口元を歪める二人の狼の前に、刹那はその身を差し出した。
『刹那の望みのままに』
ロク刹は年の差カッポー好きの神里のツボを激しく突きまくりで、最早、瀕死状態。
アスキラはキラが可愛ければ何でもオッケーで、アスランはそんなキラを甘やかしてればいいと思います。
そんな私ですが、末永くお付き合いください。